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薬学部選びで意外と見落とされがちなのが「留年率」と「ストレート卒業率」です。合格率が高くても、その裏で多くの学生が留年・退学していたら要注意。この記事では、薬学部の留年の実態と、大学選びで確認すべきポイントを解説します。高校生のお子さんを持つ保護者の方は必見です。

薬学部は留年が多い?その実態

薬学部は他学部と比べて留年率が高いことで知られています。特に問題になるのが、6年生に上がる前の「4年次のCBT・OSCE(共用試験)」と、卒業判定の「卒業試験」です。

関門時期内容
進級試験各学年末単位を落とすと留年
CBT・OSCE4年次合格しないと5年次の実務実習に進めない
卒業試験6年次合格しないと国試を受けられない・卒業できない
薬剤師国家試験6年次2月最終関門

「ストレート卒業率」という重要指標

ストレート卒業率とは、入学した学生が留年せず6年間で卒業し、国家試験に合格する割合のことです。「入学者に対する新卒合格者の割合」で計算します。

実はこの数字こそが、大学選びで最も重要な指標です。なぜなら、合格率の高さは「留年・留級で受験者をふるいにかけた結果」である場合があるからです。

指標意味注意点
新卒国試合格率その年の受験者のうち合格した割合受験者を絞れば高くなる
ストレート卒業率入学者が6年で卒業・合格する割合大学の本当の実力がわかる

【要注意】合格率が高くても留年が多い大学の見分け方

以下のようなケースは「見かけの合格率」が高くなっている可能性があります。

  • 入学者数と国試受験者数に大きな差がある:入学時100人 → 6年後の受験者60人なら、40人が留年・退学した可能性
  • 卒業試験の合格ラインが極端に高い:国試に受かりそうな学生だけを卒業させている
  • ストレート卒業率が公表されていない:都合の悪い数字を隠している可能性

入学者数と受験者数の差でわかる「留年・退学」の目安

6年前の入学定員と、今年の国試受験者数を比べると、どれくらいの学生が脱落したかの目安がわかります(一例)。

大学タイプ入学定員国試受験者数(目安)ストレート率の傾向
国公立・私立上位90〜100名85〜100名高い(80〜90%)
私立中位150〜200名120〜160名やや低下(60〜75%)
私立下位100〜200名50〜120名低い(30〜50%)

私立下位校では、入学者の半数近くがストレートで卒業・合格できないケースもあります。「入りやすい大学=卒業しやすい大学」ではないことを覚えておきましょう。

留年するとどうなる?費用と時間のダメージ

影響内容
学費の追加負担私立なら1年で約200万円の追加。留年すると6年間で1,400万円超も
時間のロス薬剤師になるのが1年遅れる
精神的負担同級生と離れる・モチベーション低下
最悪の場合退学に至るケースも

留年1年で私立なら約200万円の追加出費。これは家計にとって大きな痛手です。だからこそ、留年しにくい・サポートが手厚い大学を選ぶことが大切です。

留年率が気になる家庭が確認すべきチェックリスト

  • 入学定員と国試受験者数の差を調べる(差が大きい=留年・退学が多い)
  • ストレート卒業率を大学に問い合わせる(オープンキャンパスで聞く)
  • 進級・卒業のサポート体制(補習・個別指導・チューター制度など)を確認
  • 国試対策のカリキュラムが正課に組み込まれているか
  • ✅ 複数年分のデータで安定して高い大学を選ぶ

まとめ:合格率だけでなく「留年率・卒業率」も見よう

  • 薬学部は進級試験・CBT・卒業試験など関門が多く、留年率が高い
  • 「新卒合格率」は受験者を絞れば高く見せられる
  • 本当の実力は「ストレート卒業率(入学者ベース)」でわかる
  • 入学定員と国試受験者数の差が、留年・退学の目安になる
  • 留年は1年で約200万円の追加負担。サポート体制の充実した大学を選ぶ

大学のパンフレットに載っている「国試合格率◯◯%」という数字だけを鵜呑みにせず、その裏にある留年率・卒業率まで確認することが、後悔しない大学選びのコツです。オープンキャンパスでぜひ質問してみてください。

(本記事の数値は各大学公表データおよび厚生労働省の国家試験データをもとにした一般的な傾向です。個別大学の最新数値は各大学へお問い合わせください)

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