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薬学部の勉強で、最初にして最大の関門のひとつが「薬の名前を覚えること」。同じ薬でも「一般名(成分名)」と「先発品名(商品名)」があり、実習・国試・臨床のどの場面でも両方を結びつけて覚えておく必要があります。この記事では、頻出の重要薬を分類別に一般名⇔先発品名の対応表にまとめました。あわせて臨床計算の公式や国試対策のコツも紹介します。薬学生の暗記・復習にぜひご活用ください。

⚠️ 本記事は学習用です。薬の効能・用法や計算は概算・学習目的であり、実際の患者への投薬・臨床判断には使用しないでください。必ず最新の添付文書・成書をご確認ください。

なぜ一般名と先発品名の両方を覚えるの?

薬には主に2つの名前があります。この違いを理解しておくことが、薬の名前を効率よく覚える第一歩です。

名前の種類説明
一般名(成分名)有効成分の名称。世界共通で、ジェネリックもこの名前アムロジピン
先発品名(商品名)製薬会社がつけた製品名。ブランド名アムロジン / ノルバスク

国試では一般名で問われることが多く、実務実習や臨床現場では先発品名(商品名)で会話が進むことも多いため、両方を紐づけて覚えるのが実践的です。

【分類別】重要薬 一般名⇔先発品名 対応表①

まずは循環器・代謝・血栓・消化器領域の頻出薬から。声に出しながら、一般名と先発品名をセットで覚えましょう。

分類一般名先発品名(商品名)
降圧薬アムロジピンアムロジン / ノルバスク
ロサルタンニューロタン
カンデサルタンブロプレス
エナラプリルレニベース
ビソプロロールメインテート
利尿薬フロセミドラシックス
スピロノラクトンアルダクトンA
脂質異常症アトルバスタチンリピトール
ロスバスタチンクレストール
エゼチミブゼチーア
糖尿病メトホルミンメトグルコ
グリメピリドアマリール
シタグリプチンジャヌビア / グラクティブ
エンパグリフロジンジャディアンス
インスリン グラルギンランタス
抗血栓薬ワルファリンワーファリン
アピキサバンエリキュース
リバーロキサバンイグザレルト
クロピドグレルプラビックス
アスピリンバイアスピリン
消化器オメプラゾールオメプラール
ランソプラゾールタケプロン
ボノプラザンタケキャブ
ファモチジンガスター
レバミピドムコスタ
酸化マグネシウムマグミット
センノシドプルゼニド
ドンペリドンナウゼリン
メトクロプラミドプリンペラン

特に降圧薬・糖尿病薬・抗血栓薬は国試でも臨床でも登場頻度が非常に高い分野。語尾のルール(例:「〜サルタン」=ARB、「〜プリル」=ACE阻害薬、「〜スタチン」=HMG-CoA還元酵素阻害薬)とあわせて覚えると効率的です。

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【分類別】重要薬 一般名⇔先発品名 対応表②

続いて、鎮痛・抗菌・呼吸器・精神神経領域など。抗菌薬は語尾で系統がわかるものが多い(「〜シリン」=ペニシリン系、「〜フロキサシン」=ニューキノロン系、「〜マイシン」=マクロライド系など)ので、あわせて整理しましょう。

分類一般名先発品名(商品名)
鎮痛・解熱ロキソプロフェンロキソニン
セレコキシブセレコックス
アセトアミノフェンカロナール
トラマドールトラマール
抗菌・抗ウイルスアモキシシリンサワシリン
セファレキシンケフレックス
レボフロキサシンクラビット
クラリスロマイシンクラリス / クラリシッド
アジスロマイシンジスロマック
バンコマイシン塩酸バンコマイシン
アシクロビルゾビラックス
フルコナゾールジフルカン
呼吸器モンテルカストシングレア / キプレス
チオトロピウムスピリーバ
フルチカゾンフルタイド
サルブタモールベネトリン
抗アレルギーフェキソフェナジンアレグラ
ロラタジンクラリチン
ジフェンヒドラミンレスタミン
精神・神経エチゾラムデパス
ゾルピデムマイスリー
ブロチゾラムレンドルミン
セルトラリンジェイゾロフト
エスシタロプラムレクサプロ
デュロキセチンサインバルタ
アリピプラゾールエビリファイ
ドネペジルアリセプト
内分泌・代謝ほかプレドニゾロンプレドニン
レボチロキシンチラーヂンS
アロプリノールザイロリック
フェブキソスタットフェブリク

覚えておきたい臨床計算の公式まとめ

薬学生・薬剤師にとって必須の臨床計算。国試でも頻出の公式を一覧にまとめました。

腎機能の評価

指標計算式
推算CCr(Cockcroft-Gault)(140−年齢)×体重 ÷ (72×血清Cr) ※女性は×0.85
eGFR(日本人)194×Cr^(−1.094)×年齢^(−0.287) ※女性は×0.739

腎機能は薬の投与量調節に直結する超重要項目。特に腎排泄型の薬(多くの抗菌薬など)では必須です。

薬物動態(PK)の基本式

項目計算式
消失速度定数 keke = CL ÷ Vd
半減期 t½t½ = 0.693 × Vd ÷ CL
維持投与量維持量 = CL × 目標Css × 投与間隔 ÷ F
負荷投与量負荷量 = Vd × 目標Css ÷ F
クリアランス(AUCから)CL = 投与量 × F ÷ AUC

定常状態に到達する目安は「t½ × 約5」。半減期・クリアランス・分布容積(Vd)の関係を式でしっかり結びつけておきましょう。

その他の頻出計算

項目計算式
BMI体重(kg) ÷ 身長(m)²
BSA(Mosteller式)√(身長cm × 体重kg ÷ 3600)
小児量(Augsberger式)成人量 ×(年齢×4+20)÷100
点滴 滴下数(滴/分)総輸液量 × 1mLあたり滴数 ÷(時間×60)

国試サンプル問題に挑戦

覚えた知識を使って、国試レベルの問題に挑戦してみましょう。答えと解説は各問の下にあります。

Q1. HMG-CoA還元酵素を阻害し、肝でのコレステロール合成を抑制する薬は?

①アトルバスタチン ②エゼチミブ ③フィブラート系 ④コレスチラミン

答え:① スタチン系はHMG-CoA還元酵素を阻害。エゼチミブは小腸コレステロールトランスポーター(NPC1L1)阻害です。

Q2. ワルファリンの効果を減弱させるものは?

①ビタミンK ②ビタミンC ③ビタミンB12 ④葉酸

答え:① ワルファリンはビタミンKエポキシド還元酵素を阻害。納豆・クロレラなどのビタミンK摂取で効果が減弱します。

Q3. CYP3A4を強く阻害し、多くの薬の血中濃度を上げる飲食物は?

①グレープフルーツジュース ②納豆 ③牛乳 ④カフェイン飲料

答え:① グレープフルーツ果汁は小腸CYP3A4を阻害し、カルシウム拮抗薬などの血中濃度を上昇させます。

Q4. アセトアミノフェン中毒の解毒薬は?

①N-アセチルシステイン ②ナロキソン ③フルマゼニル ④アトロピン

答え:① 肝毒性代謝物NAPQIをグルタチオン供給により無毒化します。ナロキソンはオピオイド拮抗薬です。

効率よく暗記するコツ

  • 語尾のルールで系統をつかむ(〜サルタン=ARB、〜スタチン=スタチン系 など)
  • 分類ごとにまとめて覚える(バラバラより記憶に残りやすい)
  • 一般名と先発品名をセットで声に出す
  • フラッシュカードで反復し、隙間時間に繰り返す
  • 過去問とセットで、出題される文脈ごと覚える

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まとめ

薬の名前は数が多く大変ですが、分類・語尾のルール・一般名と先発品名のセットを意識すれば効率よく覚えられます。この対応表と臨床計算の公式を復習に使い、過去問演習とあわせて着実に力をつけてください。薬学生のみなさんの学習を応援しています。

※掲載内容は学習用です。薬効・用法・計算は概算・教育目的であり、臨床判断には最新の添付文書・成書を必ずご確認ください。

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