高校2年生になるときに選ばないといけない「物理選択」または「生物選択」。
どっちを選択するかによって高校3年生の受験時に後悔することがあるかもしれません。
どちらを選んだ方がいいのか現役の薬学生が解説していきます。
国公立志望か私立志望か
まず、国公立の薬学志望の人は、「物理選択」
私立の薬学志望の人は、「生物選択」をお勧めしています。
国公立志望
国公立大学の本試験では「物理」が必須科目になっている大学があります。
そのため、2年生に生物選択をしたことで受けることができない大学が出てきてしまうかもしてません。
2023年度の薬学部の国公立は計19大学あります。
その中でも生物選択では受けることができない大学が4大学あります。
東北大学 前期試験
金沢大学 前期試験
富山大学 前期試験
静岡県立大学 中期試験
このように生物選択をしてしまうことで受けることのできる大学の数が減ってしまいます。
ちなみに、化学のみ(物理も生物もいらない)で受けることのできる国公立大学もあります。
徳島大学 前期試験・後期試験
岐阜薬科大学 中期試験
名古屋市立大学 中期試験
山口東京理科大学 中期試験
高校2年生の段階で志望する学部を決めることができても、大学まで決めることは難しいでしょう。
そのため、よっぽど生物が好きな方以外は、選択肢の多い「物理選択」をおすすめします。
私立志望
薬学部の私立専願を考えている方は「生物選択」でいいと思います。
ただし、国公立に志望を加越かもしれない場合は、上の段落のように「物理選択」をお勧めします。
では、生物選択をおすすめする理由としては2つあります。
1つ目は「入試科目に理科は化学のみが多い」からです。
私立の薬学部の入試科目を見てみたところ数学・英語・化学の3種類が受験科目となっている大学が多くあります。
2つ目は、「大学の授業で必要となるのが生物の知識」だからです。
大学の生物関係の授業は基本的に、生物の基礎的な内容を理解していて、その上に追加して知識をつけるものが多くあるため、生物選択が有利に働きます。
大学で物理の授業もありますが、高校の内容と比べて新しいことをすることが多いので安心して大丈夫です。
・国公立を目指すなら「物理」
・私立を目指すなら「生物」
ここからは物理選択・生物選択のメリット・デメリットをまとめて紹介していきます。
物理選択のメリット・デメリット
メリット
・国公立志望でも私立志望でもいい
・数学が得意な人、暗記が苦手の人は選ぶべき
・工学部などに志望変更しやすい
デメリット
・例年の共通テストでは生物の平均点の方が高い
・大学1年生になったときに授業について行くのが難しい
生物選択のメリット・デメリット
メリット
・大学一年で物理選択の人より一歩リード
・私立専願と決めている人
・国公立を含む農業系の学部も視野に入れたい人
デメリット
国公立の薬学部に志望変更したときの受験校が減少
工学部などの学部に志望編呼応することが難しい
最後に
ここでは、一般的な内容を述べただけに過ぎません。
実際に行ってみたい大学、薬学部以外の学部も選択肢にあるのか。
自分で調べてオープンキャンパスに行くことをおすすめします!!
では、受験で良い結果が出ることを期待しています!!!
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